高カリウム血症の治療法

高カリウム血症は腎不全などの病気が原因で起こることも多いです。原因となっている病気が分かっている場合は、その病気を治療することが高カリウム血症の治療にもなります。

重度の高カリウム血症で、すぐに血中カリウム濃度を下げる必要がある場合は、静脈にインスリンを注射します。血液の透析をおこなって血液中のカリウムを減少させることもあります。不整脈が起こる心配がある場合は、カルシウム製剤を投与して心臓を落ち着かせます。

軽度の高カリウム血症の場合は、カリウムと結合して体外への排出を助ける薬や排尿を促進する利尿剤を使用したり、食事制限でカリウムの豊富な食品を避けたりすることで、カリウム濃度を徐々に下げていきます。

高カリウム血症の予防法

カリウムの豊富な食品の食べすぎに注意する

腎臓の機能が低下していない限り、カリウムは摂りすぎても自然に排出されます。そのため通常はカリウムの摂りすぎをあまり気にする必要はありませんが、カリウムが豊富なナッツ類やバナナ、海藻類を極端に大量に食べるのはやめましょう。ただしカリウムは普通の人には不足しがちな栄養素なので、これらの食品を避ける必要はありませんし、適量の範囲で積極的に食事に取り入れるようにしましょう。

塩分を控えて高血圧を予防する

高血圧になると腎臓の機能が低下する恐れがあるため、高血圧にならないような生活習慣を身につけることが大切です。特に塩分の摂りすぎは高血圧につながりやすいので、注意しましょう。