カリウムの摂取量が不足している

普通の食生活をしていれば、低カリウム血症になるくらいカリウムが極端に不足することは少ないです。しかし過度のダイエットや拒食症、大量の飲酒などにより、カリウムを含む食べ物の摂取量が不足している状態が続くと低カリウム血症になることがあります。

カリウムの排出量が多い

下痢や嘔吐が長く続いてしまうことで、カリウムを体外に排出しすぎてカリウム不足になることがあります。また尿を増やす利尿薬の使用や腎臓の病気などで、カリウムが尿の中に過剰に排出されてしまうこともあります。

腎臓病や糖尿病などの病気

腎臓病や糖尿病、バセドウ病などの病気にかかってしまうと、カリウムの排出が過剰になったり、血液中のカリウムが細胞内に移動して少なくなったりすることがあります。その結果、低カリウム血症が引き起こされます。

低カリウム血症の治療法

低カリウム血症と診断された場合、医療機関でどのような治療をおこなうのか紹介します。

カリウム濃度を上げる薬の内服・点滴

低カリウム血症のための治療薬としては、カリウムを含む内服薬があります。薬を服用することで、血中カリウム濃度を上げていくことが可能です。重度の低カリウム血症の場合は、点滴でカリウムを補充することもあります。

食生活の指導

過度なダイエットなど、食生活が原因で低カリウム血症になっていると考えられる場合は、カリウムを多く含む食べ物を積極的に食べるように指導されます。ただし拒食症や過食症などの摂食障害になっている場合は、ただの指導ではなく専門的な医療機関での治療が必要になることもあります。