腎不全などの腎臓の病気

腎不全など、腎臓のはたらきが低下する病気になると、カリウムが尿へと排出されにくくなります。その結果、カリウムが体内にたまりやすい状態になり、高カリウム血症を発症してしまいます。

カリウムの過剰摂取

カリウムを多く含んでいる食べ物やサプリメントを過剰摂取することにより、腎臓でのカリウムの代謝が間に合わなくなることがあります。すると血液中にカリウムがとどまり、高カリウム血症が起こります。

重度のやけどやケガ

重度のやけどやケガを負うと、壊れた細胞からカリウムが血液中に流出し、血中カリウム濃度が高まります。また腸などの消化管から出血した場合も、赤血球の細胞に含まれるカリウムが吸収されて、血中カリウム濃度を上昇させます。

薬の副作用

一部の薬には、カリウムの排出を促進する作用があります。そういった薬の副作用で高カリウム血症になってしまうことがあります。

高カリウム血症の検査・治療法

高カリウム血症が疑われる場合、医療機関ではどのような検査・治療をおこなうのか紹介します。

高カリウム血症の検査内容

高カリウム血症の診断は、血液検査で血中カリウム濃度を測定することによっておこなわれます。また心電図検査をおこない、不整脈などの異常がないか確認します。高カリウム血症の原因がはっきりしていない場合は、動脈血ガス分析、心電図検査、腎機能検査、尿検査、副腎皮質ホルモンの測定などをおこない、腎不全などの病気がないか検査します。