加工食品の摂りすぎに注意
カリウムはいろいろな食品に含まれています。自然のままの食材の場合、カリウムとナトリウムのバランスが取れているものが多いです。しかし加工食品では味を整えるために塩分が添加されているため、カリウムとナトリウムのバランスが崩れている食品もあります。元の食材と加工後の食品のカリウム・ナトリウムの含有量の違いを表にまとめました。
<食材・加工食品の100gあたりのカリウム・ナトリウム含有量>
元の食材名 | カリウム量(mg) | ナトリウム量(mg) | 加工後の食品名 | カリウム量(mg) | ナトリウム量(mg) |
和牛もも肉 | 310 | 44 | 牛肉大和煮(缶詰) | 180 | 720 |
牛乳 | 150 | 50 | 有塩バター | 28 | 750 |
豚ロース肉 | 340 | 45 | ロースハム | 260 | 1000 |
トマト | 346 | 5 | ホールトマト(缶詰) | 960 | 1080 |
いわし | 440 | 95 | いわしの梅煮(缶詰) | 326 | 1046 |
小麦 | 460 | 2 | スパゲッティ | 30 | 425 |
いずれの食材も、自然のままではカリウムのほうがナトリウムよりも多いですが、加工食品になるとナトリウムのほうがかなり多くなっています。加工食品ばかりを食べ過ぎると、カリウムとナトリウムのバランスをとるのが難しくなることがわかります。
カリウムとナトリウムのバランスの良い食品
カリウムがナトリウムよりも多めに含まれていて、なおかつ普段の食事に取り入れやすい食品も数多くあります。例えばほうれん草やニラはカリウムが豊富な野菜です。炒め物にするとカリウムの流出も少なく、効率的に摂取できます。またさつまいもやじゃがいもなどのイモ類もカリウムが多く、そのまま焼いたりスープの具として使ったりできるので活用しやすいです。カリウムが豊富な食品を上手に普段の食事に取り入れて、カリウムとナトリウムのバランスをとるようにしましょう。