カリウム不足になってもすぐに自覚症状が現れるわけではありません。カリウムが足りているかわからないという方のために、カリウム不足になりやすい人、積極的にカリウムを摂取すべき人の特徴を解説します。

汗をかくことが多い人

カリウムは水に溶けやすい性質をもっています。そのためカリウムは汗や尿などの体液に溶け込んで排出されます。日常的に運動をしている人や、夏場に外出している人は、汗によってカリウムを失ってしまうためカリウム不足になりがちです。汗を大量にかいたときは、水分も不足していることが多いので、カリウムが入っているスポーツドリンクなどの飲み物でカリウムを補うのがおすすめです。

偏った食生活をしている人

カリウムは海藻類や野菜、肉類などいろいろな食べ物に含まれていますので、通常の食事を食べている人であれば極端なカリウム不足になる心配はあまりありません。しかしダイエットのために偏った食生活にしている人、特に生野菜や果物をあまり食べていない人は、カリウムが不足してしまうことがあります。

塩分を摂りすぎている人

カリウムには体内の過剰なナトリウム(塩分)を排出する働きがあります。塩分の摂りすぎは血圧を上昇させますが、カリウムの働きでナトリウムを排出することで血圧を安定させているのです。しかしナトリウムを排出する際にカリウムも消費されてしまうため、ナトリウムの摂取量が多くなりすぎると、カリウムが不足してしまいます。特に血圧が高い人は、カリウムを多く摂取したほうが良いといわれています。

下痢や嘔吐が続いている人

カリウムは水に溶けやすいので、下痢や嘔吐によっても体外へ排出されてしまいます。一度の下痢や嘔吐であれば、あまりカリウム不足を心配する必要はありません。しかし長期間続いてしまうと、カリウム不足につながることがあります。

むくみがちな人

カリウムは体内の水分調節に関わっているため、カリウムが不足すると体がむくみがちになることがあります。むくみが気になる人は、カリウムが不足していないか、食生活を見直してみると良いでしょう。