カリウムが不足すると現れる症状

カリウムが不足すると、体にさまざまな症状が現れます。カリウム不足が原因で現れる症状のうち、代表的なものを紹介します。

低カリウム血症になる

血液中のカリウム濃度が3.5mEql以下に低下した状態を「低カリウム血症」といいます。軽度の低カリウム血症になると、脱力感や便秘などの症状が現れます。そして重症になってしまうと、手足のマヒ、不整脈、腸閉塞などの重大な問題が起こる可能性があります。

軽症の場合の多尿や便秘
カリウムが不足すると、体内のミネラルバランスを保つ臓器である腎臓の働きが悪くなります。腎臓の機能低下により、尿を濃縮する働きが弱くなって頻尿になってしまうことがあります。また腸の働きも弱くなってしまうので、便秘になりやすくなります。

重症の場合は不整脈などの心臓の問題が起こりやすくなる
心臓を動かす筋肉を正常に働かせるためにもカリウムが必要です。カリウム不足により、不整脈などの心臓の異常が起こりやすくなります。

疲れやすくなる

カリウムは筋肉を動かすための神経の働きをつかさどる物質であり、不足すると筋肉を動かすためのエネルギーも少なくなります。すると疲れやすくなり、特に夏場は汗とともにカリウムが排出されるため、夏バテしやすくなります。

むくみやすくなる

カリウムはナトリウムと共に、細胞内の水分量を調節する機能を担っています。カリウムが不足してしまうと、ナトリウムが過剰になってしまい、細胞内に水分とナトリウムが流入して水ぶくれのような状態になるため、足などがむくみやすくなります。