カリウムは不足しがちな栄養素といわれていますが、どのくらい摂取すれば良いのでしょうか。理想的なカリウムの摂取量の目安や、摂取する際の注意点、効率よく摂取するためのポイントを解説します。

カリウムの摂取量の目安

男女別の1日の目安と目標

厚生労働省の2015年の発表によると、健康を維持するために必要な1日のカリウム摂取量の目安は、18歳以上の男性で2,500mg以上、女性で2,000mg以上となっています。また生活習慣病を予防するための目標量としては、男性3,000mg以上、女性2,600mg以上となっています。

目標量に達するようにカリウムを摂取するのが理想ですが、2010年~2011年の厚生労働省の調査によると、20代~40代のカリウム摂取量の中央値は、男性で約2000mg、女性で約1800mgとなっており、カリウムが目標量よりもやや不足している人が多いようです。

健康な人がカリウムを摂りすぎるとどうなるか

健康な人の場合、カリウムの摂取量には特に上限はありません。摂りすぎたカリウムは腎臓で尿へ排出されるからです。ただしカリウムのサプリメントなどを利用する場合は、用量を守るようにしましょう。

カリウムを摂取する際の注意点

基本的には過剰摂取の副作用はない

カリウムを摂りすぎても、基本的には自然と体外へ排出されるので、特に副作用の心配はありません。ただしあまりに過剰に摂りすぎると高カリウム血症という病気になり、高血圧や食欲不振などの症状が現れることもありえます。食事だけでそこまでカリウムを摂りすぎる心配はありませんが、サプリメントの飲みすぎには注意しましょう。